現代文の解き方(第六回)
とても丁寧なアプローチで設問にあたっています。
この生徒さんが優れているのは、徹底して設問をツメていく「視点」です。
バツの選択肢も全て根拠づけして消去しています。
「なんとなく」設問を解かない。
「やったつもり」の「つもり学習」の対極にあるのがこの答案のアプローチの仕方です。
徹底している!
大切なのは、間違えても
「きちんと根拠づけして間違える」
ということです。
だから、自分が何を見落としていたのかがよくわかります。
「わからないことがわかる」
「見えていないものが見える」
それが、本当に「理解する」ということです。
間違えたからダメ!
などということはありません。
「前向きな、積極的まちがい」
というものがある。
だからこそ、次の「問い」に向けて一つ、「視点」を獲得するわけです。

小論文の書き方(第六回)
理系の生徒さんでしたから、自分の得意な科学分野のネタで論じています。
このように、何か得意とするフィールドをもっていると、論じるときに力になってくれます。
ただ、この論文ではちょっとムリムリな感じになっていますが…。
やはり、大事なのは、最初にきちんと「立論」して論が「破綻(はたん)」しているというところです。
最初の立論段階で、最後に「しかし」と逆接したときに「ムリ」に気がつかなくてはいけない。
でも、書き始めてしまったんですね。
きちんと立論して、一所懸命論じて、破綻する。
だから、どこでつまずいたのかが明確になる。
だから、次の「立論」にいかされるわけです。
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