大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の十四

「国立大学後期小論文 立論のポイント⑨」 〈結論〉

何度も言いますが、結論はリキを入れるところではありません。
勝負は論証ですでに決まっています。論証を根拠としてその結果を結論として述べるか、論証ですでに結論まで言い切って、最後に要約するか、いずれ、結論は、論証の当然の帰結として「すんなり」導き出したいものです。

結論パターン

・論証→したがって・だから→結論 …(原因理由・根拠/結果)
・論証→つまり・以上のように→結論 …(要約)

やってはいけない結論パターン

・言語明瞭意味不明型…「清く正しく美しく~」「絶対的な自覚をもって~」

(コトバで語るな 論で語れ!)

・極論型…「環境問題の解決のために、人間は近代以前の生活にもどるべき」

(ムリッ!)

・頭でっかち尻すぼみ型…「アジアの中で日本はどうあるべきか(問題点)。~日本人はもっとアジアを旅行し、個人個人が理解をふかめるべきだ(結論)」

(天下国家を論じるはずが、個人個人 ッスカ…)

とツッコミを入れたくなってしまいますね。