大学入試直前講座 『現代文のツボ』 其の七

「早稲田大学のひっかけパターン⑦」 〈極論〉

早稲田大学の入試もいよいよ山場に入りますね。くれぐれも風邪にご用心!

さて、ひっかけパターンをたどっていますが、今回の「極論」は、お約束のひっかけ方だと思います。

本文では、「人類が近代にいたって生み出した大量生産、大量消費、大量廃棄のシステムが環境問題に重大な影響を与えている」と述べているだけ、設問は「本文の内容としてふさわしいものを選べ」、選択肢が「人類が滅びない限り問題は解決しない」「人類は近代以前の生活にもどるべきだ」「地球は破滅するしかない」等、極端な意見はすべて×。

極端な意見(極論)はウソくさい!

「じゃあ、あなたはワタシに死ね!っていうのね」「なにもそんなこと言ってないじゃないか…」なんて痴話ゲンカによくありそうな…。
そこにはロジックもヘッタクレもありません。

早稲田大学本番、設問の指示をよ~く絞り込むように。
「急がば回れ」で、その方がよっぽど早いし正確です。
はやる気持ちはよくわかるのですが、設問の指示を絞り込まないまま本文にかじりついたら、あっという間にタイムアウトです。
まず、設問を自分の言葉で言い換えてみる、何が求められているのか問題「点」をしぼりこむ。
早稲田大学はあわてんぼうがパクッと食いつきたくなるような選択肢を準備して待っていますからね。