大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の六

「国立大学後期小論文 立論のポイント①」 〈接続関係の明示〉

「問題点一点→論証→結論一点」というのは先に述べました。
「論文は論証で勝負!」というのも述べてきましたね。
そこで最初に「立論しっかり!」でしたね。

では「立論」をいかに組み立てるか?

「立論」はあくまで「骨組み」ですから、箇条書きでかまいません。
問題点(一点)を明示すること、結論(一点)を明示すること。
論述する段階では、その問題点から外れないようにしながら、常に結論を目指して書き進めていきます。
そして、その結論をいかにして読者に納得させるか、論証部分に全力を注ぐのです。

その際に注意することは、接続関係を明らかにしておくことです。

接続関係の明示

・逆接(しかし・だが)
・原因理由/結果(~だから・したがって)
・結果/原因理由(なぜなら・その背景には)
・並列(また・~も)
・添加(そのうえ・さらに)
・話題転換(ところで)
・単純接続(そして)
・言い換え(つまり・すなわち)

「論」とは「すじみち」であると述べましたね。
その「すじみち」を作り出していくのがこれらの「接着剤」なのです。
それによって、個々バラバラの意見(部分)を、一つの意見にまとめあげてゆく(全体)、プラモデルを組み立ててゆくのと同じです。