大学入試直前講座 『現代文のツボ』 其の五

「早稲田大学のひっかけパターン⑤」 〈絶対的表現〉

評論とは、一般的な妥当(だとう=あてはまる)性をさぐる作業です。
よって絶対的表現をきらいます。「ボクがこうだっていったら、ゼッタイこうなんだ~い」といったら、ただのダダッコですね。
選択肢に「いつでも」「どこでも」「誰でも」といった表現があったら×の臭いがプンスカただよっていますよ。

絶対的選択肢はウソくさい!

・「絶対に~」「必ず~」
・「いつでも~」「どこでも~」「誰でも~」

いかにも新興宗教の勧誘みたいな…。
本文では「AはBである」といっているだけなのに、選択肢が「Aはいつでも絶対にBである」とあったら×、というもの。

厳密にみてみましょう。
前者は「AはCである」「AはDである」可能性もふくみながら、とりあえず「AはBである」と定義しているのに対し、後者は「C」であったり「D」であったりする可能性をいっさい排除してしまいます。
「AがC、Dであること」はゼッタイありえない、まさに「あゆ的限定」を意味してしまいます。

ただし、本文自体がかなり強い主張をふくんだ文章だったらありえますので、そこは注意が必要です。