大学入試直前講座 『小論文のツボ』 其の十

「国立大学後期小論文 立論のポイント⑤」 〈頭括型と尾括型〉

「論文は、立論の勝負!」と述べてきました。で、「論証」に力を入れるのでしたね。
「書きながら考えてはいけない、考えてから書く」、その「考えてから」が立論にあたります。

では、どのように立論するのか述べていきましょう。

①頭括型…「アタマで括(くく)る」、最初に結論を述べ、その結論について論証していく。
英語の論文がだいたいこの型。
日本語の論文でも自然科学系、社会科学系の、いわゆる実証系の論文がこの型をとることが多い。

②尾括型…「シッポで括る」、最初に問題点を置き、論証、よって結論、と、最後に結論を述べるもの。
日本語の言語構造(主語~~~述語)と相似しているため、日本の論文の多くがこの型で書かれている。
いわゆる「起・承・転・結」のパターン。

③双括型…「アタマとシッポの双方で括る」、最初に結論を置き、論証、最後に結論を再説しておしまい。
上記①②の折衷(せっちゅう)型。

最初に以上のパターンから展開の仕方を選びましょう。
①は理系、芸術系、スポーツ系の小論文に有効でしょう。
最初に結論を明示してしまうので、論があっちこっちに迷走するのを防いでくれます。
文章で説得するというより、実証(専門ネタ)で説得するパターンですから、結局はどれだけ専門ネタに精通しているか、ネタ勝負になります。

②が一般的な論述パターン。
失敗例は「やってはいけないシリーズ」ですでに述べてきました。
「結」論にむかって、「しり上がり」のイメージを持つことが大切です。
最初に立論をしないで、出たとこ勝負で書き出すと、「論」は迷走していきます。
特にも②で立論は重要になってきます。
次回、②の立論の仕方を述べましょう。