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「2-way method」 現代文のツボ

1.【読解】

 

〈まずはしっかり読解〉

・まず本文全体の全体像をおさえる(要約する)
=優先順位第一位

細部で難解な箇所があっても、立ち止まらずどんどん先に読み進める。
全体が見えてきたときに見えてくる部分が必ずあるからです。
それに対して、部分で立ち止まっていると、結局は全体も見えない、部分もわからないという最悪のパターンになってしまいます。
全体の読み取りに関わる設問は最後のほうにあって、総じて配点が高い。センター試験の問6、早稲田大学の最終問等です。配点から考えても、全体像の把握が最優先となります。

「部分で立ち止まらない」ということは設問の解答についても言えます。
傍線部があるたびに立ち止まり、設問にじっくり取り組む、といった読解はしないこと。
立教大学等の問題は解答の根拠が「前がかり」(傍線部より前の内容が読めていれば解答できる)になる傾向がありますが、早稲田大学などの難関大、センター試験等の問題は解答の根拠が「後がかり」(傍線部より後に解答の根拠がある)になる傾向があるので、傍線部で立ち止まって設問を解こうとするのは時間のムダです。

・前がかり(傍線部→解答根拠

・後がかり(解答根拠←傍線部)

傍線部、空欄部がきたら設問の指示をざっと見て、

「傍線部の原因・理由(あるいは結果)の説明が求められている」
「傍線部の内容の説明・言い換えが求められている」
「傍線部の内容と同じ内容(対立する内容)を本文中から探すのか」等、

傍線部で何がきかれているのかざっと確認して、とにかく先へ先へと読み進めます。選択肢なんかには入りません。
読解の優先順位第一位は「全体像の把握」であることを常に忘れないように。

ちなみに、問題によっては、注釈に解答の根拠が書かれてあったりするので、注釈もきちんと読むようにしましょう。特にも長い注釈がついていたら、設問にかかわっている可能性が大きいですよ。

 

〈指示語の読み取り〉

「それ」「この」等、指示語の指示内容は原則直前にあります。二者を指示する場合は「A~B~。前者(→A)~後者(→B)」と指示します。
現代文に限らず、古文、漢文においても指示語の内容は必ず補って読解していくこと。
いい加減に読み流していくと後で文脈を見失い、最初から…なんてことになります。大幅なタイムロスにつながっていきます。だから、わかりきっていても、こまめに指示語は補って読んでゆく。

また、指示語の内容把握はよく出題されます。特にも、傍線部に指示語がある場合は、必ず指示内容を補ってから設問に向かうこと。記述解答を書く際にも、本文中の解答根拠に指示語がある場合は必ず補ってから記述する。本文中にあるからといって「それ」等、本文の指示語をそのまま用いてはいけません。指示内容のない指示語は使わないこと。
自分の解答文は独立した文章です。自分の解答文の中にきちんと指示内容がある場合はおおいに用いるべし、字数の節約になり、ひきしまった解答文になります。

 

 

2.【要約】

 

〈要約の仕方〉

「問題点は何か」「論証(結論の根拠)は何か」「結論は何か」、この三点をおさえる。それを文章にすると「筆者は~という問題点について、~ということから~と結論付けている」といった要約文が出来上がるはずです。要約をする際に「具体例」や「比喩」は削ります。それらは、ある内容をわかりやすく補助的に説明したものだからです。

導入(問題点を引き出すたたき台)…削り落とす

問題点(一点)

論証(結論の根拠)
具体例・比喩(補足説明)…削り落とす

結論(一点)

といった流れから「問題点」とその「結論」、その「結論の根拠」を抽出します。
特にも「問題点一点→結論一点」と、点にまで絞り込むことが大切です。それがわからないということは、本文がまったく読めていないということになります。

 

 

 

3.【解答】

 

〈解答の順序〉

二つのベクトル

①問一 → 問二 → 問三 →→→ 問六(前から後ろへ)

②問六 → 問四 → 問三(後ろから前へ)

・当然、①が一般的な順序です。早稲田大学・上智大学等、課題文がやたらと難解な場合、えてして設問が簡単だったりする場合があります。特にも早稲田大学は注釈をほとんどつけないので、本文だけでは読解は無理、そのかわり設問の×の選択肢がハッキリしているため○の選択肢が容易に出てくる、
つまり、設問自体が本文の注釈になっていたりすることがあります。①の順序で解答していくと自然に本文の内容が見えてくる、その上で「ハイ、全体の要約の問題」という流れです。

先に述べた内容と矛盾するようですが、そこは臨機応変な対応が必要です。だから、過去問しっかり、なのですが。
このような問題が出たとき、本文の内容がわからないからといって、いつまでも本文にかかりきりになって設問を見ないというのは時間のムダです。

「部分でわからなくても全体へ」という読解の枠組みは、そのまま「本文がわからなくても設問へ」という流れになっていきます。「本文」「設問」がそろって「入試問題」という「全体」を構成しているのだということをお忘れなく。

・②、特にもセンター試験の「問6」は全体の要約に関わる問題が出題される傾向にあるので、センター国語受験者は「目指せ『問6』」というのがキーワードになります。

「部分で立ち止まるな」というのは設問についても言えることです。「問四」がわからないからといって、いつまでも立ち止まらないこと。「問五」や「問六」を解いたときに見えてくる「問三」や「問四」があるかもしれません。
センター試験に限らず、特にも最後の要約系の問題が「本文の内容と合致しないものを選べ」という問題(早稲田大学に多い。六、七者択二のバツ選択)であった場合、残りの選択肢は全て本文の要約文になっているはずです。しかも、その×の選択肢が容易に見つけられる場合、そこで一気に本文の内容が見えてくるといったことが起こりえます。それなのに、その前の「問三」「問四」等の内容説明の問題で時間をかけてしまうのは時間のムダです。

以上、設問を解いてゆく際には「前から後へ」「後から前へ」という二つのベクトルをもってのぞみ、常に他の設問とのリンクを考える、設問全体まで見渡して部分の設問にあたるというのがとても大事です。

 

〈設問の指示の読み取り〉

・設問文を読んでいきなり本文にかじりつく前に、まず設問で何が求められているのか、しっかり設問の指示をツメましょう。
原因・理由が求められているのか、言い換えが求められているのか、要約が求められているのか。
ここで問題点を、文字どおり「一点(ピンポイント)」までしっかり絞り込むこと。
問題点があやふやなまま本文をうろうろするより早いし、正解する確率も高くなります。特に「抜き出し」系の問題(早稲田大学で頻出)は、設問の指示がかなり細かいので注意が必要です。
「語句を抜き出せ」だったら「一単語」かもしれないし、「句」(二単語以上)かもしれない。しかし「語を抜き出せ」だったら「一単語」です。

また、与えられた設問をそのまま鵜呑(うの)みにするのではなく、「つまり~といことが求められているのだな」と設問の指示を自分なりに噛(か)みくだく、パラフレーズ(言い換え)してみる。
パラフレーズできるということは、逆に言うと設問で求められていることがきちんと把握できているという証拠です。

 

〈選択肢の選び方〉

《選択法》

・本文中の解答根拠そのままの選択肢。×の選択肢を洗うまでもないというものです。
ただし、イヤラシイ問題になると、本文そのままの内容なので選びたくなるけれど、設問の指示で求められていることと違う、といったものがあります。
設問の指示は「原因・理由の説明」を求めているのに、選択肢はただ「傍線部の言い換え」をしていたりします。時間に追われる受験生はあっさりひっかかってしまいます。
くれぐれも「何が求められているのか」に注意、設問の指示をきちんと絞り込むようにしましょう。

《消去法》

・設問の指示を読む→本文にあたる→正解が導き出せない。それならば×になる選択肢をどんどん消去していきます。
本文の内容と明らかに異なるものは簡単に消去できますが、そこに落とし穴、「ひっかけ」が潜んでいたりします。
以下、主なひっかけ方をあげてみましょう。

① ただの「分析論」(AはBである…分析・定義しているだけ)を勝手に「当為(とうい)論」(AはBするべきだ、ねばならない…お説教)に置き換えたもの。
早稲田大学の×肢でよくやっています。「~べきだ」「~ねばならない」「~必要がある」といった表現があったら「そこまで言っているか?」と注意する必要があります。
だから本文を読解する際に「分析論」なのか「当為論」なのか区別しておく必要があります。

② 極端な選択肢はウソくさい。
「いつでも」「どこでも」「誰でも」といったものや、「絶対に~」といったものです。
評論文とは客観的な妥当(だとう)性(物事に当てはまる性質)をさぐる作業である以上、「絶対的」な表現を嫌います。
本文中では「AはBである」といっているだけなのに「AはいつでもBである」と勝手に言い換えているもの。
「絶対的」な表現はまず疑ってかかったほうがいいです。

③ 限定的な選択肢。
「~のみ」「~だけ」と限定しているものです。
評論文とは普遍妥当(だとう)性をさぐる作業である以上、いたずらに限定することを嫌います。
本文中では「AはBである」といっているだけなのに「AのみがBである」と勝手に限定しているもの。
一見、同じ事を言っているようですが、前者は、
「A以外についてはBであるかどうかはわからない」
ということを意味しますが、後者は
「A以外はすべてBではない」
ということを意味してしまいます。「Bである」ものの範囲が決定的に異なります。
※ただし、②③ともにあくまで本文次第です。かなり強い主張をふくんだ文章なら、②③といった意見も当然ありえます。

④ 蛇足(だそく)。ほとんど本文そのままの意見なのに、余計なものが付け足されている。
本文中では「AはBである」といっているだけなのに「AはBであり、Cということでもある」といったもの。
※ただし、あくまで設問次第です。早稲田大学などの難関大学では、筆者の意見を敷衍(ふえん)(おしひろげる)させるような攻撃的な言い換えもありえます。Cが言い換えとして妥当であるなら、正解ということになります。

⑤ 勝手に「原因・理由/結果」に置き換える。本文中では、ただ「A~。B~」と述べているだけなのに、「AだからBである」と勝手に関係性を置き換えたもの。特にも「A、B」が本文そのままだったりするとひっかかりますよ。

《折衷(せっちゅう)法》

消去法で二者択一の問題にして、どちらかを選択(または消去)して解答する、というものです。
実戦で多用される解答パターンで、センターの五者択一がこの典型です。いかに早く二者択一まで絞り込むかがポイントです。
二者択一まで絞り込むと差異(五十歩百歩の違い)が浮かび上がってきます。「白っぽいグレー」なのか、「黒っぽいグレー」なのか。
あとは前述した選択肢を消すネタも含めて、どれだけ演習量をこなしてきたかがものをいいます。

※「ひっかけ」問題に「ひっかかる」のも重要な練習です。なんとなく「ひっかかる」のではなく、解答根拠を明示して「ひっかかる」、そうすれば、次からは同種の「ひっかけ」にひっかからなくなります。受験生、最後の最後は演習量の勝負、と言っているのは、つまるところ、どれだけ選択肢を消去するネタを身につけられるか、ということです。不正解、ひっかかった、だからダメというものではありません。そのことによって消去ネタが一つ一つ、身に付いていきます。

 

〈記述解答の書き方〉

設問の指示をよく読み、何が求められているのか、しっかりピンポイントで絞りこむこと。
設問をツメたら、次に解答根拠を本文から探します。

本文をそのまま使える場合、段落全体、あるいは本文全体の要約が必要な場合、様々でしょう。
いずれにしても、「何を記述の対象とするのか」、一点に絞り込んでから書き出すこと。考えながら書いてはいけません。
いくら解答根拠が正しくても、文章が意味不明であったならば零点です。

とはいえ、じっくり時間をかけて満点解答を目指す必要はありません。部分点六~八割ぐらいをかせいでいくつもりで、どんどん解き進むこと(一橋大学など、国立大学文系受験者)。
たとえば記述三問、それぞれ配点十点としましょう。
一問にじっくり時間をかけて満点、残りは書く時間がなかった…。
「十点、0点、0点」だったら、部分点でコツコツ稼いで、「六点、六点、六点」の方がトータルで点数をかせげるということです。
記述問題はとにかく空欄を空けない、部分点をセコセコかせいでゆく。
常に「全体性」を見失わないようにしましょう。

対立関係を記述する際には、キーワードをしっかりおさえましょう。
「A⇔B」という二項対立、「X」という語を当てはめると、「AはXである」「BはXではない」と、二項を色分けする働きをする「X」をキーワードといいます。
対立関係の記述は、キーワードさえおさえてしまえば、何字の記述だろうがほぼ満点を稼げるでしょう。
逆に、キーワードを外すと零点になってしまいます。

最後のツメ、設問の指示と解答文はきちんと対応させましょう。

〈設問の指示〉→〈解答文の文末〉
・「~はなぜか」「~の理由を記せ」→「~から。」「~ので。」
・「どういうことか」→「~こと。」
・「どのような点について~」→「~点。」

※ 「原因・理由」が求められたら「~ので。」「~から。」、「体言(名詞)」できかれたら「~体言。」と、文末の処理に気をつけましょう。

記述解答を書く際の注意点を挙げておきます。

句読点「、」「。」も1マスとること。原稿用紙に記述する際、行のアタマに句読点がきたら前の行の文末で「と。」と一マスに入れるように作文指導されていると思うのですが、記述解答を書く際には「と」「。」それぞれ一マスとる、ということです。
また、文末には必ず句点「。」を打つように。打たない受験生が本当に多いです。採点者の立場になれば、完結した説明文なのか、書いている途中の文なのかがわかりません。
だから、設問の指示は「句読点も含めて○字以内で記せ。」となっているはずです。

説明問題で「比喩」を使わないように。「比喩」は、わかりやすいように仮に置き換えたものです。それが置き換えられる以前のものを記述しなければならない(比喩そのものが問われている場合は別です)。
「具体例」も基本的には、わかりやすく具体的な事例に置き換えたものですから、よほど字数に余裕がある場合をのぞいて書く必要はありません。

③先にも述べたとおり、指示内容のない指示語は使わないように。受験生が犯しがちなミスです。
「でも、本文に書いてあります!」
「でも、本文にはきちんと指示内容があるけれど、あなたの解答文には書いてないでしょ!」
というパターンです。

主語と述語をきちんと対応させるように。
特にも四、五十字のちょっと長めの記述になった時に注意しましょう。
考えながら書くとそのようなことになります。解答文全体をきちんと考えてから書きましょう。
七、八十字ぐらいの字数になったら、「一文で記せ」といった指示がない限り、二文に分けた方がよいでしょう。

⑤設問の指示にもよりますが、基本的に「何が」主語なのか明示すること。

「修飾→被修飾」をはっきりさせるように。

特にも「修飾句」を長くしないこと。受験生は連体修飾(名詞の修飾)が長くなる傾向があります。


・日本では誰も社会がテクノロジーの発達の成果を享受するには未成熟であるという(修飾) 問題(被修飾) を自覚していないから。

「社会が」(主部)に対して、述部が「享受する」か「未成熟である」か不明です。句読点を用いたり、「修飾→被修飾」をシンプルにして文意が通じるように工夫しましょう。


・テクノロジーの発達の成果を享受するには、社会が未成熟であるという問題を日本では誰も自覚していないから。

と、語順や句読点のちょっとした工夫でわかりやすくなります。
「書いてある内容は同じだからいいではないか」
というのは、記述する側の独りよがりです。
記述解答とは、体操やシンクロナイズドスイミングと同じ「採点」競技です。
採点者へのアピールの仕方を考えましょう。
採点者の立場からすれば、いわゆる「書けている」解答文というのは、パッと見て丸をつけるものです。

「2-way method」 小論文のツボ

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